知恵袋

ここでは、食に関するさまざまな雑学をお届けします。

 今回はみょうが

茗荷ショウガ科・ショウガ属
芽香(メカ)が転じて「みょうがと呼ばれるようになった。ショウガ科の多年草。林下などに自生している。ショウガに酷似し、葉は広披針形。夏に根元から広楕円形の花穂を出す。たけのこ状の若い茎、主に花穂をみょうがたけ・みょうがの子などと言い、薬味・漬物として食用とする。ミョウガの子は、夏に出てくるが、気温が20度を超えると生育が止まってしまうので、高冷地で 生産されることが多い。みょうがに含まれている精油成分は「アルファ・ピンネ」というもので、独特の芳香と風味がある。

年2回、市場に出回る。6〜7月のものを「夏ミョウガ」8〜10月のものを「秋ミョウガ」と呼ばれる。日本では本州から沖縄まで各地に自生し、古くからインドや中国にも野生種はあるが、野菜として栽培しているのは、日本だけ。 数少ない日本原産の野菜の一つとされている。 夏茗荷は石川県産が中心。秋茗荷は石川県、和歌山県、京都など。高知県産は周年ハウス栽培を行なっている。


精油成分アルファ・ピンネが、大脳皮質を軽く刺激して、頭をシャキっとさせる作用がある。また、熱を冷まし、解毒効果があるので、夏バテに効果あり。独特の芳香と風味があるので、薬味などにすると、食欲増進に。
ホルモンのバランスを整える効果があるので、生理不順、更年期障害、生理痛や女性の冷え性、冷えからくる腰痛、腹痛に効果的。また、発汗、呼吸、血液循環などの機能を促す作用があるので、腰痛、肩こり、リウマチ、神経痛にも効果あり。患部にそのままはったり、入浴剤として用いることも。


選ぶときは、小柄でよく太り、身が締まったものを。白からピンク色をした艶やかな光沢のあるものを選ぶ。 花が開いたミョウガは、やわらかく風味もないので避ける。ミョウガタケは、茎が紅色をおび、みずみずしいものがよい。

 みょうがを食べると、物忘れがはげしくなる!?
みょうがを食べると物忘れのバカになると、昔の人はよく言ったものだ。それにはこんな逸話がある。
その昔、お釈迦さまの弟子の一人に周梨槃特(しゅりはんどく)というひどく物覚えが悪い弟子がいた。彼の兄は逆に聡明で、周囲の人々はこの兄と比べては弟の愚鈍さを笑った。
槃特はときに、自分の名さえ忘れることもあったので、ついに見かねたお釈迦さまは、彼に名前を書いた札を与えた。槃特はその札を常に背負って歩き、またいかに愚者といわれようとも、お釈迦さまから与えられたわずかな教えと戒めを死守し、非常な精進を続けたのだ。
そしてついには悟りの域に達し、十六羅漢の一つになってこの世を去った。
彼の死後、その墓所に名も知れぬ草が生えた。いつも名を荷(にな)って歩いていた槃特にちなんで、この草は「茗荷」と名付けられたのだ。

この話は、『悟りを開くのに賢愚の差はない』という喩えに多く引用されている。

 みょうがは家紋によく使われている。これは茗荷は冥加(知らないうちに受ける神仏の加護)に通じるという事で、縁起をかついでの事である。